マネジメントする立場になったら覚えておこう!会社での重要な管理項目を簡単に解説!
目次
会社のマネジメントで大事な管理とは?
会社での大事な管理項目は?一昔前までは「人・物・金」の3大管理で済んでいましたが、今ではリスクや様態の多様化でこれだけでは全く足りません。最低でも7大管理が必要な時代に突入しています。大変ですが会社や個人の優劣の差が生まれるのがこの7つの管理の差です。
まず、今までの「人」「物」「金」の3大管理についてみていきます。
人の管理とは
- 部下の教育
- スケジューリング
- 能力管理、適材適所への配置
- トレーニング、人材から人財への育成
人の管理は「適材適所」という言葉に集約されるかもしれません。これを行うために、教育や面談、スケジューリングなどいろんなことが付随して発生します。人手不足の世の中では、人は人材ではなく人財に育てることが求められます。まずは風通しの良い良質なコミュニケーションが必要です。
物の管理とは
- 発注
- 納品
- 品質
- 発送など
ココは商品に特化した管理になります。食品業界であれば衛生管理、賞味期限管理やトレサビリティ(栽培や飼育から加工・製造・流通などの過程を明確にすること)なども含まれてきます。クレーム社会の世の中でいかに高品質を維持しながら消費者に自社製品・商品を提供し続けることができるかが求められます。
金の管理とは
- 経理全般
- 給与計算
- 現金チェック
- 税金処理など
お金の管理は通帳記入や現金の管理から始まり、給与支払いや業者への支払い、納税まで多岐にわたります。自分が受け持つ部署によってその権限や裁量に幅があります。お金で信用を落とすとその会社内ではまず、重要なポストに就くことはありません。特に現金を直接触る方は、自分のお金ではないという自覚をしっかりと持ってお仕事をしましょう。
会社での新しい7大管理とは
先の3大管理に、「技術」「時間」「情報」「自己」の4つの管理が追加されます。今回もそれぞれを解説していきます。
技術の管理とは
- いいものを早くつくる技の取得と維持
- 誰もが同じレベルの成果を出せるようにする標準化
- 職人レベルの技の伝承
- 職人レベルのノウハウの伝承
目に見えるテクニックと目に見えないノウハウがあります。技術は説明文をデーターや活字で残すだけでなく動画で残すことと、トップレベルの方の解説が大事になってきます。技術は会社にとって大きな財産です。小さな料理屋さんなどが2代目が継いだ後につぶれるのは、多分、まずいからです。技術の伝承がうまくいっていない可能性があります。
技術や技は、他に負けないとする気持ちや、その道でうまくなろう!という情熱から生まれたものが多いので、継ぐ方の熱量が足りないと不本意な結果に終わることもあります。
時間の管理とは
- 時間の使い方の見直し・時間の有効活用の追求
- 優先順位をつけて取り組む
- 月・週・日の時間割の作成
- 目標には必ず期限をつける
- 期限を区切った細かいプロジェクトを多用するなど
今の時代は、仕事の成果に速度(スピード)が求められます。一瞬にして全世界に情報が駆け巡る世の中ではスピード勝負にならざるを得ません。無駄をなくして効率よく効果を求める時代になっています。
情報管理とは
- メールチェック
- 会議、ミーティングなどによる情報統制・情報共有化
- 他社・業界動向
- 利用者情報
- SNSチェックなど
情報が氾濫している世の中では情報戦略は大事です。いかに正しい情報を早く見つけだすか、そして、どのように発信していくかが問われます。しかしここに時間を使いすぎると結局、何も進みません。そして、情報の共有化も大事です。細分化された大きい会社では縦割り構造になっている場合があるので、他の部署との連携や情報共有がないと大きい推進力が生まれません。
自己管理とは
- 健康増進・禁煙・メタボ禁止
- 高い目標設定
- 自己啓発など
自分の管理ができない人間に部下の管理やお金の管理ができないという考えです。よく風邪をひいて休みがちな人、メタボ体型の方は注意した方がよさそうです。TOPや顧客から自分に甘い人間だと思われているかもしれません。
自己啓発も大事です。月に1度は自分より上の人間と話す機会を設ける。商工会議所などのセミナーを受けるなどが有効です。気が付いたら下の者に抜かれていた!という場合はこの自己啓発をおろそかにしていた可能性があります。
会社の7大管理まとめ
以上、「人」「物」「金」に続く「技術」「時間」「情報」「自己」を含めた会社での7大管理について簡単に説明させていただきました。
(この他にリスクマネジメントというものがありますが、ここでは7つそれぞれに入っているという理解で割愛させていただいております。)
7ついっぺんにやるのは大変だなと思われるかもしれませんが、多くの方は知らず知らずのうちに会社や自分のルールの中でこれらを管理しています。できている部分や得意な部分はそのままで大丈夫です。足りない部分やもう少し努力が必要かなと思う部分を改善していけば良い人財、良い会社の礎ができると思います。
あと、すべての管理には意欲・モチベーションも大事です。「休みはきちんと休む」「就業時間内で仕事をする」これを目標にしていないと時間をダラダラ使う原因になります。仕事スピードも遅くなり、長居する上司は部下からの不満も多くなります。長い時間会社にいる人が偉いのではありません。長い時間仕事をしている人が頑張り屋さんなのではありません。それは、仕事が遅い、または時間管理ができていない証拠です。疲労と仕事を残さず毎日、定時退勤を目指しましょう!
是非、頑張って7大管理にチャレンジしてみてください。